レッスン 17

音楽生成AI

Sunoを使った音楽生成と編集方法を学びます

学習動画

💡動画をピクチャインピクチャ機能で再生しながら、学習を進めてください。

音楽生成AIで、サウンドトラックを作ろう

音楽の知識がなくても、プロ並みのBGMや楽曲を生成できる時代が来ました。あなたの動画作品に、オリジナルの音楽を添えることができます。音楽生成AIは、クリエイティブな表現の最後のピースです。

このレッスンで学ぶこと

  • Sunoで高品質な音楽を生成
  • ShotCutでの音楽編集の基本
  • 音楽理論を学んで指示を的確に(SoundQuest)
  • おまけ:なぜか尺八の話

Suno:音楽生成AIの決定版

Sunoは、現在最も人気のある音楽生成AIです。ジャンルを問わず、あらゆるスタイルの音楽を生成できます。

Sunoの特徴

  • 幅広いジャンル対応:ポップ、ロック、クラシック、ジャズ、エレクトロニカ、和風など
  • 歌詞も生成可能:メロディだけでなく、歌詞付きのボーカル曲も作れる
  • 商用利用可能:有料プランで、生成した音楽を商用利用できる
  • 直感的な操作:テキストで指示するだけで、数分で音楽が完成

Sunoの使い方

  1. Sunoの公式サイトにアクセス(「Suno AI」で検索)
  2. プロンプトを入力(例:「アップテンポなポップスソング、明るく楽しい雰囲気、ギターとドラム」)
  3. 歌詞の有無を選択(インスト希望なら「Instrumental」を選択)
  4. 生成ボタンをクリックして待つ(数分で完成)
  5. ダウンロードして、動画やプロジェクトに使用

💡 プロンプトのコツ

音楽のプロンプトは、以下の要素を含めると良い結果が得られます:

  • ジャンル:ポップ、ロック、クラシック、ジャズ、エレクトロニカなど
  • テンポ:アップテンポ、スローテンポ、BPM指定(例:120BPM)
  • 楽器:ピアノ、ギター、ドラム、ストリングスなど
  • 雰囲気:明るい、悲しい、ドラマティック、リラックスなど

音楽編集:ShotCutでカット&結合

生成した音楽を、動画に合わせて編集する必要があります。前のレッスンで紹介したShotCutは、音楽編集にも使えます。

ShotCutでできる音楽編集

  • カット:不要な部分を切り取る
  • 結合:複数の音楽を繋げる
  • フェードイン/フェードアウト:音楽を滑らかに始める/終わる
  • 音量調整:BGMとナレーションのバランスを調整
  • 動画と合成:動画に音楽をつける

🎵 基本的な編集手順

  1. ShotCutで音楽ファイルを読み込む
  2. タイムラインに配置
  3. 不要な部分をカット(「S」キーで分割)
  4. フェードイン/アウトのエフェクトを追加
  5. 書き出して完成

詳しい操作は動画や、YouTubeで「ShotCut 音楽編集」と検索すると、たくさんのチュートリアルが見つかります。

音楽理論を学んで、指示を的確に

音楽生成AIに的確な指示を出すには、基本的な音楽理論を知っておくと非常に有利です。難しそうに聞こえますが、実は楽しく学べる方法があります。

SoundQuest:音楽理論を楽しく学べるサイト

SoundQuestは、音楽理論を視覚的・直感的に学べる素晴らしいサイトです。AIとは全く関係ありませんが、音楽を理解する上で非常に役立ちます。

SoundQuestで学べること

  • 音階(スケール)とコードの仕組み
  • リズムとテンポの基礎
  • 調性(キー)の概念
  • 音楽ジャンルごとの特徴

音楽理論を学ぶと、Sunoへのプロンプトがより具体的になり、思い通りの音楽が生成しやすくなります。例えば「Cメジャーの明るい曲、4/4拍子、BPM120」といった指示ができるようになります。

音楽理論を学ぶメリット

  • AIへの指示が的確に:「メジャーコード」「マイナーコード」などの用語を使えるようになる
  • 音楽の聴き方が変わる:好きな曲の構造が理解できる
  • 楽器演奏への興味:音楽を作るだけでなく、演奏もしたくなる

おまけ:尺八を始めてみる?

音楽理論を学んで、音楽生成AIで作品を作っていると、不思議なことに「自分でも楽器を演奏したい」という気持ちが湧いてくることがあります。

もしそう感じたなら、尺八をおすすめします。「え、なんで尺八?」と思うかもしれませんが、理由があります。

🎋 尺八をおすすめする理由

  • 手頃な価格:プラスチック製なら15,000円程度で購入可能
  • 手入れが簡単:プラスチック製は割れたり歪んだりしない
  • 独特の音色:和風の雰囲気が簡単に出せる
  • シンプルな構造:穴が5つだけで、覚えやすい
  • 深い世界:シンプルだが奥が深く、長く楽しめる

ちなみに、尺八で演奏した音をSunoに聴かせて「この雰囲気でもっと壮大な曲を作って」と指示することもできます。AIと人間の演奏を融合させた作品を作るのも面白いですよ。

※注意:これは完全に個人的なおすすめであり、音楽生成AIとは直接関係ありません。でも、音楽を生成するだけでなく、自分で演奏する喜びも知ってほしいという思いから紹介しました。

実践:オリジナル音楽を生成しよう

学んだ知識を活かして、実際に音楽を生成してみましょう。

ステップ1:Sunoでインストゥルメンタル曲を生成

  1. Sunoにアクセス
  2. プロンプト:「アップテンポなポップス、ピアノとギター、明るく楽しい雰囲気、BPM120」
  3. 「Instrumental」を選択
  4. 生成ボタンをクリック
  5. 生成された音楽を聴いて、気に入ったらダウンロード

ステップ2:ShotCutで編集

  1. ShotCutで音楽ファイルを読み込む
  2. タイムラインに配置
  3. 不要な部分をカット(「S」キーで分割)
  4. フェードインとフェードアウトを追加
  5. 書き出して完成

ステップ3:動画と合成

  1. 前のレッスンで作成した動画をShotCutで開く
  2. 編集した音楽をタイムラインに追加
  3. 音量を調整(動画の音と音楽のバランス)
  4. 書き出して、音楽付き動画の完成!

🎼 チャレンジ課題

異なる雰囲気の音楽を3曲生成してみましょう(明るい曲、悲しい曲、ドラマティックな曲)。それらを前のレッスンで作った動画の各シーンに合わせて使ってみてください。音楽が変わるだけで、動画の印象がガラッと変わることを体験できます。

まとめ

音楽生成AIは、あなたのクリエイティブな作品に最後のピースを加えます。Sunoで高品質な音楽を生成し、ShotCutで編集し、動画と合成することで、完全なオリジナル作品が完成します。

音楽理論を学べば、さらに的確な指示ができるようになり、思い通りの音楽を生み出せます。そして、もし興味が湧いたら、尺八でも何でも、実際に楽器を演奏してみてください。AIと人間の創造性を融合させることで、新しい表現の可能性が広がります。

次のレッスンでは、作成した作品をSNSなどに投稿する際の注意点について学びます。