レッスン 12

起業の実作業

開業届から確定申告まで、実務的な手続きと運営方法を学びます

学習動画

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個人事業主か法人か

起業する際、まず決めるのは個人事業主として始めるか、法人を設立するかです。

結論:まずは個人事業主がおすすめ

法人化は年間収益が500万円程度になってから検討すれば十分です。最初から法人を作ると手間とコストがかかりすぎます。

個人事業主のメリット

  • 開業が簡単:紙2枚を税務署に提出するだけ
  • 費用ゼロ:開業にお金がかからない
  • 会計が簡単:確定申告も比較的シンプル
  • すぐ始められる:今日提出すれば今日から起業家

法人のメリット(収益が大きくなったら)

  • 税制面の優遇:一定額以上の収益で税率が有利に
  • 社会的信用:取引先からの信頼度が高い
  • 経費の範囲:認められる経費の幅が広い

個人事業主として開業する

驚くほど簡単です。必要なのはたった2枚の書類だけ。

提出書類

1. 開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)

  • 事業を始めることを税務署に知らせる書類
  • 開業から1ヶ月以内に提出(実際は遅れても問題なし)

2. 所得税の青色申告承認申請書

  • 青色申告で最大65万円の特別控除を受けるための書類
  • 開業から2ヶ月以内に提出
  • 節税効果が大きいので必ず提出しよう

提出方法

  • 窓口持参:管轄の税務署に直接持っていく
  • 郵送:管轄の税務署に郵送(控えの返送用封筒も同封)
  • e-Tax:オンラインで提出(マイナンバーカード必要)

これだけで、あなたは起業家です。おめでとうございます!

日常の会計管理

起業したら、お金の流れをきちんと記録する必要があります。

やよいの青色申告オンラインがおすすめ

特徴

  • 初年度:完全無料
  • 次年度以降:年額約12,000円
  • 操作が簡単で初心者でも使いやすい
  • 確定申告書の作成まで自動化

日々の記録

  • 収入:売上が発生したら記録
  • 支出:事業に関連する支出を記録
  • レシート保管:経費のレシートは必ず保管(7年間)

必要経費にできるもの

  • 事務所の家賃(自宅兼用の場合は按分)
  • 通信費(スマホ、ネット回線)
  • 交通費、打ち合わせの飲食費
  • 書籍、ソフトウェア、サブスクリプション
  • 広告宣伝費

💡 AIの活用

「あなたは税理士です。[この支出]は個人事業主の経費として認められますか?」とAIに聞いてみましょう。基本的な判断の参考になります。

確定申告

毎年2月16日〜3月15日に、前年の所得を申告します。

青色申告のメリット

  • 65万円の特別控除:課税所得から65万円引ける(e-Taxの場合)
  • 赤字の繰越:損失を3年間繰り越せる
  • 専従者給与:家族への給与を経費にできる

やよいの青色申告で簡単に

日々の記帳をきちんとしていれば、確定申告書はほぼ自動で作成されます。

  • 会計ソフトで「確定申告書作成」をクリック
  • 質問に答えていくだけで完成
  • e-Taxで提出(またはPDF印刷して郵送)

不明点はAIに相談

「あなたは経験豊富な税理士です。青色申告の[具体的な質問]について教えてください」と聞けば、基本的なことは教えてもらえます。ただし、複雑なケースは実際の税理士に相談しましょう。

事業を辞める時

もし事業を辞めることになっても、手続きは簡単です。

廃業届を提出

  • 個人事業の開業・廃業等届出書を提出
  • 今度は「廃業」にチェックを入れて提出
  • これだけで完了

起業も廃業も、驚くほどシンプルです。だから、気軽に挑戦できるのです。

法人化を検討するタイミング

年間収益が500万円前後になったら、法人化を検討しましょう。

法人化の目安

  • 年間収益500万円以上:税制面でメリットが出始める
  • 従業員を雇う予定:社会保険の面でメリット
  • 大きな取引先:法人でないと取引できない場合

法人化の手続き

司法書士や行政書士に依頼するのが一般的(費用:20〜30万円程度)。AIに相談しながら自分でやることも可能ですが、時間がかかります。

実践のコツ

  • 今すぐ開業届を出す:副業でも提出OK
  • やよいの青色申告を使う:初年度無料、簡単
  • 経費のレシートは必ず保管:節税の基本
  • 不明点はAIに相談:税理士役で質問する
  • 複雑な場合は専門家へ:税理士は月1〜3万円程度

💡 今すぐ始めよう!

開業届と青色申告承認申請書をダウンロードして、記入してみましょう。わからないことがあればAIに聞きながら進めれば、30分もあれば完成します。